ウサギの避妊・虚勢手術

避妊・虚勢手術を受けるべきか?

 繁殖の点から考えると、1匹飼いやオスメスの分離をして飼う場合は必要ありません。しかし、病気の点や室内で飼う場合で躾の点から考えると生後4ヶ月程くらいから、早いうちに避妊・去勢手術を行うと良いそうです。これは飼い主さんによって色々な考え方があると思います。

手術を受けたウサギちゃんは

 オスもメスもテリトリー争いの放尿やケンカが減り、大人しく、人懐こい性格になるそうです。
手術でのリスクはありますが、メス特有の子宮や乳房の病気から守り、より長生きさせてあげることができるかもしれません。遺伝や食事環境も関係するそうですが、3歳くらいから子宮ガンになる確率が増してしまいます。かかりつけの獣医さんの話によるとメスウサギの病気で亡くなる60〜70%が、こういった理由だそうです。

以前テレビで見た去勢してないオスウサギと犬のこと

 家の周りで飼われているオスウサギを某番組で見ました。柵があったかは忘れましたが、広々と自由に生活しているウサギちゃんは、その家で飼われている中型犬(マスティフのような感じ)がテリトリーに入り込んでくると、大砲の弾のような勢いで走って行き、犬の鼻や唇にかじりついていました・・。今でも思い出すと笑ってしまうのですが、痛がって走り回る犬に振るい落とされることなく、丸まってぶら下がっていました・・。もちろん、犬は流血です。
 こんなことを日々繰り返しているので、飼い主さんはウサギちゃんを躾けることに・・。いつものように犬に襲い掛かりそうになるたびに捕まえてカゴに閉じ込めるわけです。憶えの悪いウサギちゃんは、繰り返し、繰り返し、時間をかけて教えられることで、我慢ができるようになりました。飼い主の見ている時だけは・・。
 これは犬のためにも去勢してあげてほしいですよね・・。

うーちゃんの場合

 我が家のうーちゃんは女の子・・とくに性格上、困った行動などなかったせいか、大変恥ずかしいことにウサギさんに避妊手術が必要か?・・など、考えたこともありませんでした。そして女の子の場合は子宮や乳房関係の病気で命を落とすことが多いということも知りませんでした。うーちゃんは現在5歳で乳がんを発症し手術をしたばかりです。もっと早く知っていて手術をしていたら癌にはならなかったのかな・・と思います。癌の再発がないか様子を見ているところです。十分に体が回復したら手術を受けたほうがよいとは思うのですが、まだ迷っています・・。

手術の内容

 オスの去勢手術・・睾丸を引き出して固定、陰のうに1〜2cm程度の切開で左右2つとも切除します。傷口は縫合、または外科用接着剤を使ってくっつけますが、小さい場合はそのまま・・。
メスの避妊手術・・下腹部に大きくて6cm程切開し、2つの卵巣と子宮を切除します。腹膜も切開するので、オスに比べると負担は大きいです。
 費用は病院によって変わってきますが、猫の場合と同じくらいだそうです。